2025.08.26

倉庫兼事務所を建てる費用は?坪単価の相場と建築費を抑える5つのコツをプロが解説

みなさんこんにちは。埼玉県 中大規模木造建築の相談窓口です。

「事業の効率化のために、倉庫と事務所を一体化した建物を建てたい」「倉庫兼事務所を建てる際の、具体的な建築費用や坪単価が知りたい」このようなお考えをお持ちではないでしょうか。

倉庫と事務所を一つにまとめることは、業務効率の向上やコスト削減に繋がる非常に有効な手段です。しかし、その建築には専門的な知識が必要で、特に費用に関しては「倉庫だけの場合と比べてどれくらい高くなるのか」「どうすればコストを抑えられるのか」といった疑問が多く寄せられます。この記事では、倉庫兼事務所を建てる際の建築費用の内訳や坪単価の相場、そして私たちのような木造建築の専門家だからこそお伝えできるコスト削減のコツまで、網羅的に解説していきます。

この記事を最後までお読みいただくことで、倉庫兼事務所の建築にかかる費用の全体像が明確になり、ご自身の事業計画に最適な建物を建てるための具体的な知識が身につきます。埼玉県およびその近郊で倉庫兼事務所の建設を検討されている事業者様は、ぜひ最後まで読んでみてください!

 

倉庫兼事務所を建てると建築費用は高くなる?

 

多くの方が疑問に思われるのが、「倉庫と事務所を別々に建てるより、一体で建てた方が本当に安くなるのか?」という点です。結論から言うと、多くの場合、倉庫兼事務所として一体で建てる方がトータルの建築費用を抑えられます。

その理由は、基礎工事や屋根工事、外壁工事などを一度にまとめて行えるため、工事の効率が良く、人件費や重機のリース代などを削減できるからです。また、電気や水道などのインフラ引き込みも一箇所で済むため、別途工事費も抑えられます。

ただし、事務所部分には、倉庫にはない内装仕上げや空調設備、断熱材、OAフロアなどが必要になるため、**倉庫のみを建てる場合と比較すると、建物全体の坪単価は高くなります。**一般的に、事務所スペースの割合が増えるほど、坪単価も上昇する傾向にあります。

 

倉庫兼事務所を建てる費用の坪単価と内訳

 

倉庫兼事務所を建てる際の費用感を掴むために、まずは坪単価の相場と、費用の内訳について理解しましょう。

 

構造別に見る倉庫兼事務所の坪単価の相場

 

倉庫兼事務所の建築費用は、建物の構造によって大きく異なります。特に、事務所スペースは快適な執務環境が求められるため、構造選びが重要になります。

構造 坪単価の目安(事務所+倉庫) 特徴
木造 約70万円~100万円 断熱性が高く快適。コストを抑えやすく、近年注目されている。
鉄骨造(S造) 約90万円~130万円 最も一般的。大空間を作りやすいが、夏暑く冬寒い傾向がある。
鉄筋コンクリート造(RC造) 約110万円~150万円 耐久性・耐火性に優れるが、最も高コストで工期も長い。

(参考:国土交通省 建築着工統計調査

表を見て分かる通り、木造は他の構造に比べて坪単価を安く抑えられる大きなメリットがあります。鉄骨造に比べて坪単価で20万円以上の差が出ることも珍しくありません。

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倉庫兼事務所

倉庫兼事務所の建築費用の内訳

 

建築費用の総額は、「本体工事費」「別途工事費」「諸経費」の3つで構成されます。坪単価だけで判断せず、総額でいくらかかるのかを把握することが重要です。

  • 本体工事費(総費用の約70%): 建物本体の工事費です。基礎、躯体、屋根、外壁、内装、設備(電気・空調・給排水)などが含まれます。
  • 別途工事費(総費用の約20%): 土地の状態によって変動する費用です。地盤改良、外構(駐車場、フェンス)、インフラ引き込み工事などが該当します。
  • 諸経費(総費用の約10%): 設計料、建築確認申請費用、登記費用、税金、保険料などです。

 

倉庫兼事務所を木造で建てるメリット・デメリット

 

コストメリットの大きい木造ですが、倉庫兼事務所として建てる場合、他にも多くのメリットがあります。一方で、計画時に考慮すべきデメリットも存在します。

 

木造で倉庫兼事務所を建てる4つのメリット

 

  1. 快適な執務環境を実現できる 木材は、鉄やコンクリートに比べて熱を伝えにくい性質(低い熱伝導率)を持っています。このため、木造の事務所は外気の影響を受けにくく、夏は涼しく冬は暖かい、快適な執務環境を実現できます。断熱性が高いことで、冷暖房の効率が格段に上がり、毎月の光熱費というランニングコストを大幅に削減できる点は、経営者にとって大きなメリットです。
  2. デザインの自由度が高い 木材は加工がしやすく、デザインの自由度が高いという特長があります。企業の顔となる事務所部分に、木の温もりを活かしたおしゃれで独創的なデザインを取り入れることが可能です。例えば、私が以前担当した埼玉県内の企業様では、来客スペースの壁や天井に地域の木材を現し(あらわし)で使うデザインをご提案しました。結果として、訪問されたお客様からの評判も非常に良く、「企業のイメージアップに繋がった」と大変喜んでいただけました。
  3. 減価償却が早く節税効果が高い 企業の財務戦略においても、木造は有利です。税法上の建物の耐用年数は、事務所の場合、鉄骨造が38年であるのに対し、木造は24年と短く設定されています。耐用年数が短いほど、一年あたりの減価償却費を大きく計上できるため、法人税の負担を軽減する効果が高まります。
  4. 環境への貢献(SDGs) 木材は再生可能な資源であり、製造時のエネルギー消費も少ないため、環境負荷の低い建材です。木造建築を積極的に採用することは、脱炭素社会の実現に貢献し、企業のSDGsへの取り組みをアピールすることにも繋がります。これは、企業の社会的価値を高める上で、無視できないメリットとなっています。

 

木造で倉庫兼事務所を建てる際のデメリットと対策

 

木造で倉庫兼事務所を建てる場合、耐火性能音の問題がデメリットとして挙げられることがあります。しかし、これらは現代の建築技術で十分に対処可能です。例えば、燃えにくい石膏ボードを使用したり、耐火性の高い木質建材を用いたりすることで、法律で定められた耐火基準をクリアできます。また、音の問題に関しても、壁や床に遮音材や吸音材を適切に使用することで、事務所スペースの静粛性を十分に確保することが可能です。

 

倉庫兼事務所の建築費用を抑える5つのコツ

 

最後に、倉庫兼事務所の建築費用をできるだけ抑えるための具体的なコツを5つご紹介します。

  1. シンプルな形状にする: 建物の凹凸を減らし、正方形や長方形に近いシンプルな形状にすることで、材料の無駄と施工の手間を省き、コストを削減できます。
  2. 事務所と倉庫のゾーニングを明確にする: 事務所と倉庫のエリアを明確に分けることで、空調や内装の仕様にメリハリをつけ、不要なコストを削減できます。
  3. 屋根の形状を工夫する: 最もコストが安い「片流れ屋根」や「切妻屋根」を採用することで、工事費用を抑えられます。
  4. 補助金を活用する: 国や自治体では、省エネ設備の導入や地域産木材の使用に対して補助金制度を設けている場合があります。積極的に情報収集し、活用を検討しましょう。
  5. 木造建築の実績が豊富な会社を選ぶ: 木造建築のノウハウが豊富な会社は、コストを抑えつつ品質を確保するための様々なアイデアを持っています。複数の会社から提案を受け、比較検討することが重要です。

 

まとめ

 

倉庫兼事務所を建てることは、業務の効率化とコスト削減を実現する有効な手段です。その建築費用は、事務所の割合や建物の構造によって大きく変動しますが、木造建築を選択することで、初期費用とランニングコストの両方を大幅に抑えられる可能性があります。

木造建築は、坪単価の安さに加え、優れた断熱性による快適な執務環境の実現、デザインの自由度の高さ、そして節税効果といった、鉄骨造にはない多くのメリットを提供します。

私たち「埼玉県 中大規模木造建築の相談窓口」は、木造建築の専門家として、お客様の事業内容やご予算に最適な倉庫兼事務所の建築プランをご提案します。コストを抑えながらも、従業員が働きやすく、企業の成長を支える建物を建てたいとお考えでしたら、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

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